腰痛マットレス

多くの方がマットレスに求める機能は、

  • 寝心地の良さ
  • 体圧分散性の高さ
  • 寝返りの打ちやすさ
  • 通気性の良さ
  • 耐久性(へたりにくさ)

など、人それぞれ異なります。

  • 寝心地が良い
  • 硬め、柔らかめと、好みの硬さ

など、良いマットレスの基準は人それぞれですが、
ここでお伝えするのは

  • 腰痛持ちの人のためのマットレス

です。

最初にお伝えしたいこと

まず最初にお伝えしなければならないことは、
マットレスで腰痛を治すことはできない、
ということです。

ただし、「体に合わない寝具を使っていたこと」が腰痛の原因だとしたら、
正しいマットレスを使うことで改善する可能性はあります。

腰痛の原因は様々。本気で治したいとお考えなら、まずは接骨院・・・ではなく、整形外科を受診することからです。

腰痛マットレスの効果

腰痛に良いマットレスにはどんな効果があるのか?というと、

  • 腰痛を悪化させない
  • 就寝時の腰の痛みを緩和してくれる

といったところでしょうか?

悪化を防いでぐっすり眠る。重要なことですよね。

腰痛に良いマットレスとは?

腰痛持ちの人がマットレスを選ぶときに重要なポイントは、

  • 体圧分散性に優れていること
  • 寝返りを打ちやすいこと
  • 仰向け、横向き、どちらでも正しい寝姿勢を保てること

この3つです。
詳しく見ていきましょう。

体圧分散性に優れている

仰向けに寝ると、背中とお尻の部分には特に体重(体圧)が掛かっています。
でも、背中とお尻だけで体重を支えるのではなく、腰や肩、腕、脚など、体全体で分散して体重を支えるのが理想的です。
これを「体圧分散」といいます。

背骨は、首凹、背中凸。腰凹、お尻凸と、S字のカーブを描いています。
そのため、背中とお尻に体重が掛かってしまうのでは仕方のないことなのです。

でもこれでは、理想的な寝姿勢を崩し、腰に負担を掛けてしまいます。

また、特に体圧が大きく掛かる背中とお尻は圧迫されている状態となり、寝ている間の血行を妨げられてしまいます。

この背中とお尻に集中しがちな体重を、体全体に分散して支えるには、

  • マットレスに寝たときに、ちゃんと体が沈んでくれること、
  • それでいて、沈みすぎないこと、

が重要です。

具体的には、

  • 仰向けの寝姿勢で、腰の下に隙間がなく、
  • その隙間に指が抵抗なくスッと入る

くらいがちょうど良いでしょう。

寝返りを打ちやすい

睡眠時に寝返りを打つことにはいくつもの役割があり、とても重要なことです。
そのため「寝返りの打ちやすさ」は、マットレス選びにとても大切なことです。

まず、何のために寝返りを打つのか?を簡単に説明しましょう。

  • 体重で圧迫されて起こった血行不良を解消する
  • 崩れた値姿勢で歪んだ骨格を正常化する
  • 体と寝具の間に発生した熱や湿気を逃がす

などです。

寝ているときに「なんだか分からないけど感じる違和感」で寝返りをせずにはいられなくりますよね。その違和感の正体は、コレだったのです。

ご存じの方も多いかもしれませんが、実は寝ている間にも私たちは無意識に、10回~20回ほど寝返りを打っています。

それだけの寝返りをする必要がある、ということです。

でも、「寝返りしにくいマットレス」では、寝返りの数が減ってしまい、必要数に足りなくなってしまいます。
そのため、「寝返りしやすい」ことは重要なのです。

ではどんなマットレスが寝返りを打ちやすいのか?というと、
適度な硬さがあるマットレスです。

「まるで雲の上に寝ているように、体を包み込んでくれる柔らかいマットレス」は、さぞ寝心地が良いでしょう。
でもこれはNGです。柔らかすぎると沈みすぎて支えが効かず、寝返りが打てません。

ですので、適度な硬さが必要なのです。

仰向け、横向き、どちらでも正しい寝姿勢を保てる

人は寝ている間に、仰向け、右向き、左向きと、無意識に寝返りを打っています。
このどの向きでも正しい寝姿勢を保てないと、背骨や骨盤のゆがみにつながり、腰痛を悪化させてしまいかねません。

背骨は、
正面から見ると首から腰にかけて真っ直ぐ。
横から見るとS字のカーブを描いています。

この背骨のラインを、仰向けでも、横向きでも崩さないのが、理想的な寝姿勢といえるでしょう。
硬くて沈まないマットレスでは、腰の位置が理想的なポジションより高くなり、腰部分が上に折れてしまいます。
反対に柔らかくて沈みすぎるマットレスでは、腰の位置が理想的なポジションより低くなり、腰部分が下に折れてしまいます。

ほどよく沈んで、沈み込みすぎないのが、正しい寝姿勢をキープできる良いマットレスだといえるでしょう。

腰痛マットレスの選び方

先に結論から言いますね。

腰痛に良いマットレスを選ぶなら、
ほどよい硬さ(弾力性)のある素材を土台として、
その上にほどよい柔らかさ(柔軟性)のある素材を、
組み合わせたマットレスが良いでしょう。

△ちょうど良い硬さのマットレス
ではなく、
○適度な硬さと柔らかさの両方を併せ持った待ったマットレス、
ということです。

「硬さと柔らかさを併せ持った待ったマットレス」とは?

下(土台部分)は弾力のある層で、
上の数センチは柔軟性のある層になっている、
2層構造(以上)のマットレスが良いでしょう。

まず上の柔軟性のある層ですが、
この部分に体を沈み込ませることで、体全体を柔らかく支えることができ、
高い体圧分散性と、
理想的な寝姿勢
を叶えます。

そして下の弾力のある土台のおかげで、
体が沈みすぎず、
寝返りを打ちやすい硬さ
が叶います。

普通のマットレスとの違いは?

昔からある、金属スプリングと比較してみましょう。

金属スプリングのマットレスは、
金属バネの上に(下にも)クッションとなる詰め物(綿など)がしてあります。

この詰め物に多少のクッション性がありますが、バネ感をなくすことがイチバンの目的で、体圧分散性は高くありません。

マットレスの種類

マットレスには、

  • 1つでベッドとして成立する普通の「マットレス」と、
  • マットレスの上にかぶせて使用する「オーバーレイマットレス」

があります。

普通のマットレス

ベッドフレームに乗せて使用する、厚み5~30cm程度の、普通のマットレスです。

  • ボンネルコイル
  • ポケットコイル
  • ウレタン
  • ファイバー

などの種類があります。

ボンネルコイル

金属スプリングと、上下の詰め物(クッション材)で構成された、一般的なマットレスです。

いまでもこのタイプが一番多いです。

中身は金属のバネとフレームのみでほとんど空洞なため、通気性が良いのが特徴です

体重を「面」で支える構造となっており、上から押すと押した部分を中心に、その周りもへこみます。

体をしっかり支えてくれるので寝返りを打ちやすいですが、体圧分散という点では下のポケットコイルには劣ります。

日本では「フランスベッド」、世界的には「シーリー」が有名です。

ポケットコイル

ボンネルコイルと同様、金属スプリングと詰め物で構成されたマットレスですが、
大きく違う点はスプリング(コイル)が1つ1つ独立して、袋に入れられていることです。

そのため、コイルの袋のせいで通気性はやや悪くなります。

体重を「点」で支える構造で、上から押すと押した部分だけがピンポイントでへこみます。

体圧分散性に優れていますが、寝返りを打ちにくいのが難点です。

ポケットコイルといえば「シモンズ」が有名です。

ウレタン

ウレタンとは、簡単に説明すると、「キメの細かいスポンジ」のような素材です。

最近のウレタンは反発力や耐久性が非情に高くなっており、比較的安価で高性能なマットレスが作れるようになりました。

通気性の悪い素材ですが、立体構造にすることで通気性を保つ工夫がされています。

西川の「AIR」が有名です。

ファイバー

長い長~いポリエチレン樹脂の中空チューブを、グニャグニャと固めてスプリング性能を持たせた素材です。

通気性が非常に良く、ダニも発生しにくく、おまけに丸洗いもできて、「清潔」を保つには最高のマットレスです。

「エアウィーブ」が有名です。

その他

⦁ ウォーターベッド
⦁ エアーマットレス
⦁ ラテックス

などもありますが、腰痛緩和の目的ではおすすめしません。

オーバーレイマットレス(マットレストッパー)

マットレスの上に敷いて使用する、厚み2~5cm程度の薄いマットレスです。
(ベッドパッドと似ていますが、別物です)

寝心地を調整・改善する目的で使用されます。

マットレストッパー、もしくは単にトッパーという呼び方もあります。

素材は、

⦁ ウレタン
⦁ ファイバー

がありますが、腰痛緩和の目的で使用するならウレタンがおすすめです。

ウレタン

オーバーレイのウレタンマットレスには、

  • 低反発ウレタン
  • 高反発ウレタン
  • 低反発+高反発

があります。

腰痛緩和には
2~3cmの薄い低反発ウレタンか、
立体構造の低反発+高反発ウレタンがおすすめです。

低反発ウレタンは柔らかくフカフカとして、高反発マットレスの上に敷いて使用することで格段に寝心地がアップします。
その反面、柔らかくなるので寝返りが打ちにくくなり、通気性も悪くなります。

そのため、ぶ厚い低反発マットレスは腰痛には向きません。

でも2~3cmの薄い低反発ウレタンマットレスなら、
通気性の良い高反発マットレスと組み合わせることでちょうど良い反発力と通気性が得られます。

低反発+高反発ウレタンのオーバーレイの場合も同じです。
立体構造で、厚み5cm程度の薄いものが最適です。
コチラの場合は、マットレスの表面部分の通気性も確保できます。

ベストな腰痛対策マットレスを選ぶには?

マットレスのスペックをいくら調査して購入しても、使ってみないことには自分に合っているかどうかは分かりません。

  • 寝具屋さんで実際に寝転がって試してみる
  • 目当てのマットレスを使用しているホテルで一泊してみる

これだけでもやらないよりは随分マシですが、

実際のところは、数日間、本当にそのベッドで睡眠をとってみないと、自分に合っているかは分からないものです。

  • お店では寝心地が良かったけど、家で使って朝起きてみると身体が痛かった。
  • 最初は身体が痛くなったけど、そのあとは慣れて快適になった。

こんなことは、よくあることです。

また、値段が高ければ絶対に良いというものでもなく、

誰かにとっては最高のマットレスであっても、自分にとっても良いとは限りません。

もちろん、購入前の調査は重要です。でも最終的には、ご自身で実際に何日か試してみるしか、方法はないのです。

おすすめの腰痛マットレス

AiR(エアー)

西川のAiR(エアー)は、多くのスポーツ選手も使用している、ウレタンマットレスの最高傑作です。「点で眠れ」のCMで有名ですね。

弾力性の高い高反発ウレタン素材でできていますが、上部は凹凸加工されているため、高反発素材でありながら低反発性があります。

そのため、しっかりと身体を支える高反発で寝返りしやすく、凹凸の低反発性で体圧分散性も確保しています。

土台部分の切れ込みと、上部の凹凸加工である程度の通気性を確保していますが、通気性に優れているとはいえず、ときどき風にさらすなどのメンテナンスが必要です。

トゥルースリーパー

テレビCMでもおなじみの、お使いのマットレスの上に敷いて使う、オーバーレイタイプのマットレスです。

素材は低反発ウレタンなので、通気性は悪くなります。

トゥルースリーパーには「プレミアム」や「ネオフィール」などいろんなバリエーションがありますが、ほとんどが厚み5cmと、腰痛のオーバーレイマットレスとしては厚すぎます。寝返りが打ちにくくなるからです。

ただし、トゥルースリーパー プレミアム3,5(ライト3.5と同じ)は厚み3.5cmなので、
いまお使いのマットレスがしっかりとした高反発マットレスであれば、寝返りの打ちやすさを損ねにくいでしょう。

選ぶなら、「トゥルースリーパー プレミアム3,5」です。

モットン

腰痛対策マットレスとして有名なウレタンマットレスです。

特殊なウレタンで、通気性と耐久性を確保しつつ、体圧分散と反発力も叶える優れもの。

ただ、一層構造の平面ウレタンで凹凸加工もないので、最上部が低反発構造になっていません。

ですので体圧分散性に不満のある方もいらっしゃるかもしれませんね。

雲のやすらぎプレミアム

腰痛対策用に開発されたマットレス。

4cmのスプリングを中心に、上下に凹凸加工の高反発ウレタン、いちばん外側に詰め物(クッション綿)の、5層構造のマットレスです。

硬さは体重に合わせて3段階あり、もし「合わない」と感じられれば有料ですが交換してもらえます。

13層やすらぎマットレス

雲のやすらぎマットレスの上位モデルです。

6.5cmのポケットコイル(スプリング)を中心に、その上下に反発力の違う何層ものウレタンを配置。いちばん外側にはテイジンの「マイティトップⅡ」を採用。

全部で13層(表面生地含む)の高級マットレスです。